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リレーションシップバンキングの実現のために

リレーションシップバンキングの一般的な定義。
 金融機関が顧客との間で親密な関係を長く維持することにより、顧客に関する情報を蓄積し、この情報をもとに、貸出等の金融サービスの提供を行うことで展開するビジネスモデルを指す。
必ずしも統一的な定義が存在するわけではない。

ともすれば、金融機関と融資先との前近代的ななれ合い・もたれ合いのような印象さえ与えそうですが、決してそうではありません。ポイントはやはり【情報の入手】です。

財務情報の入手は通常、決算書から得られます。しかし、中小企業の場合はその財務情報の信頼性を担保するすべがありません。情報の非対称性がそこに厳然とあるのです。
 リレーションシップバンキングのメリットは、長期継続的な取引関係の中から、通常、外部より入手しにくい借り手の信用情報を得られることで、貸出の際に、金融機関が借り手の情報を収集し、モニタリングするコストが低減できる点にあるとされている。

貸し手と借り手の相互信頼関係によってこの情報の非対称性を解消するのが、リレバンの趣旨です。
 一般に、中小企業・小規模事業者においては、信用情報の入手が困難であることから、これらを主な顧客基盤とする日本の地域金融機関は、リレーションシップバンキングに近いビジネスモデルを有してきたと考えられている。

という意見もありますし、私もそう考えてきました。しかしそこには、決定的な誤りがあります。それは、

【そこにコスト意識が欠けている】

ということです。

(つづく)
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